グラフィックデザイナー独立奮闘記

失敗も後悔も振り返れば全てが成長。そんなグラフィックデザイナーがフリーランスになるまでのアウトプットブログ。

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リピートされるデザイナーになるために、僕がやっている簡単なこと

リピートされるデザイナーになるために、僕がやっている簡単なこと

自慢じゃないですが、僕はクライアントから名指しで褒められることが割と多いです。(自慢だな…)

「Yoshinari.T君のデザインはいいね〜」だとか「やっぱり、デザインはYoshinari.T君に頼んで正解だった!」みたいな。

僕のデザイン力は並

ただ、僕のデザイン力は並だと思っていて、センスが飛び抜けて良い訳ではないし、最先端の流行を常にチェックしている訳でもなくて、むしろ流行には鈍感なくらい。

僕がクライアントから『リピートされる』『求められる』という理由を自分なりに分析して、なんとなくこれかなと思うのは

『クライアントの提供する商品やサービスの事を深く考えて、それをどうわかりやすくエンドユーザーに伝えるか』という当たり前の事を常に意識してデザインを作っている

ことだけです。

考える is Best!

このブログの中でもたびたび言っていますが、やっぱりデザイナーの仕事で一番大事なことは、『まずは考える』ことだと僕は思っています。

参考記事:『デザイナーたるもの手を動かす暇があったら頭を動かそう』

参考記事:考えないデザイナーに、良いデザインはつくれない。

 

今日も久しぶりに仕事をすることになった、ある担当者とデザインの打ち合せをしていました。

その担当者は、以前チラシ制作などでお世話になり、彼が会社を変えたのを機に縁がなくなって、しばらく疎遠になっていました。

そのあいだ、彼の会社の方針でS社という会社のデザイナーに仕事を発注していたらしいのですが、そのデザイナーさんの制作物に満足できなかったので、今回名指しで僕にチラシの制作を依頼したいという内容でした。(こういうのは、やっぱり嬉しいですね)

その担当者いわく

「S社のデザイナーは、こっちが言ったことしかやってくれない」「こっちが間違ったことを言っていたとしても、こっちが言ったとおりのことしかやらない」ということでした。

その点、僕に関しては

「Yoshinari.T君(僕)にお願いしたら、こっちが知らなかったことまで調べてデザインに反映させてくれる」「Yoshinari.T君(僕)の考えが反映されているから、こっちが言ったこと以上の内容になっていて、また頼みたくなる」みたいな内容でした。(ありがたい!)

僕は、その話しを聞いて『その担当者を満足させられなかったS社のデザイナーさんは、オペレーター的思考のデザイナーさん』なのかなと思いました。

指示されたことしか出来ない、デザイナーになってはいけない

オペレーターという職種が駄目だとか、そういう話ではありません。僕も実際、印刷屋さんでオペレーターの仕事をしていたし、とても楽しい仕事でした。

ただ、クライアントがデザイナーに求めているものは、オペレーターのそれとは根本的に違います。

僕が考えるオペレーターとデザイナーの違いは

  • クライアントから指示→指示どおりに正確な作業を的確にできる→最高のオペレーター
  • クライアントから指示→自分なりに考えて内容を膨らませて、クライアントの期待以上のものを作る→良いデザイナー

だと思っています。

オペレーターという職種は基本的に、決められたことを正確にこなすのが正解だけれども、クライアントがデザイナーに求めているのはオペレーター的思考ではなく、デザイナー的思考。発注主が考えているイメージを膨らませて、発注主の上をいく広告を作ることです。

リピートされるデザイナーを目指すのであれば、まずは考えよう!

ただ、いろんなクライアントの話を聞いていると、世の中にはまだまだオペレーター的なデザイナーがたくさんいるのかなと思います。

まあ、それはそれで需要があるんだと思うんですが、やっぱりデザイナーをやっているのであればクライアントから喜ばれたい、評価されたいですよね。

デザインのセンスや見た目なんかのテクニック的なことに関して言えば、より良い形に出来るにこしたことはないけれど、優先すべきは内容。広告主のことを一生懸命考えて、内容を良くしたうえで見た目の良さを追求していく。

めっちゃオシャレでカッコいい見た目だけど、きちんと内容を読んで行くと的が外れている広告よりも、見た目は普通だけど内容が消費者のハートをつかんでいる広告なら、僕は後者を選びます。

僕が言っている『内容を良くする』という意味は、例えば高齢者向けの商品のチラシなら文字を見やすくするだとか、担当者はAをメインにしたいと言っているけど一般消費者が求めているのはBじゃないか?よし!Bをメインにしたデザインを提案してみようみたいな、ほんのちょっと考える、ほんのちょっと自分の考えを持つ、ほんのちょっと自分が消費者の気持ちになって考えてみる、という簡単なことです。

消費者に適した内容・デザインになっていて、そのうえで見た目のテクニック的なことも最高の状態にもっていければ言うことなしだけど、テクニック的なことは長くやっていれば自然と上達するものだから、やっぱりまずは考える。

ここがズレていると、いつまでたっても評価されない、いつまでたっても駄目なデザイナーのままなんじゃないかなと思います。

まとめ

『作る前に、まずは考える』っていう、そのちょっとしたことを自分の中で習慣化するだけで、あなたのデザインや周りの評価も全然変わってくるんじゃないかなというお話でした。

デザインの仕事に限らず何かを売る、何かをアピールしたいと思えば、そのために考えるっていうことは基本だと思います。まずは考える。これ大事。

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