以前、こちらの記事(副業をするときのデザイン代や印刷代の金額について)で書いたのですが、僕は副業時代、自分の時給を3,000円と換算して、デザインや打ち合わせ、修正などにかかる時間を計算して見積もりを出し、それをクライアントに提案していました。
今回はそんな、『自分の時給を3,000円にした理由』について書いてみようと思います。
それでは。
自分が欲しい月収(年収)から時間給を導きだす
これは当時、制作費(デザイン代)の値段のつけ方がわからず迷っていた僕に、フリーでデザインをやっていた先輩が教えてくれた方法です。
まだ、明確な計算方法を確立していない方は、目安のひとつとして参考にしてみてください。
①自分の月収を決める
まずは、自分が欲しいと思う月収を決めます。例えば、当時の僕が設定した月収が40万円くらい。副業でやっている方は、『自分がフリーになったとしたら欲しい月収』で設定してみましょう。
②自分の稼働日を決める
それから、『自分が1ヶ月間に働こうと思う日数』を決めます。
僕の場合は「土日くらいは休みたいな〜」という甘い願望を入れたので、1ヶ月が30日あると考え、そこから土日の休み×4週の8日を引いて、
30−8=22
となり、自分の1ヶ月の稼働日数が22日と決まります。
実際にフリーで仕事を始めると「土日は休みたい!」なんて言ってられなくなるのが分かっていても、ここで自分を追い込んだ稼働日数にしてしまうと、どんどん自分の価値が安くなっていくことになります。
結果、働いても働いても仕事に追われ、収入も少ない…「これじゃ、会社員時代と変わらないじゃないか!」なんて状況にもなりかねないので、ある程度余裕をもった、願望的な稼働日数を設定するのがおすすめです。
③月収から稼働日数を割って、日給を算出する
何日会社を休んでも月収が変わらないサラリーマンと違い、フリーランスは基本的に自分が働いた時間分の収入しかありません。(恐ろしい…)
なので、月収40万円から稼働日の22日を割ると、自分の日給が出ることになります。
400,000÷22=約18,181
これで、僕が1日に稼がなくてはいけない金額が約18,000円と判明しました。
④1日の労働時間を決めて、日給から割る
ここまで来たらあとは簡単で、これを1日の稼働時間で割ると自分の時間給が算出されることになります。なので、自分が1日に働く時間を決めましょう。
僕の場合は、会社員時代のように『サービス残業万歳!』になりたくなかったので、一般会社員並の実働7時間で設定しました。
ここでも、『いや!おれは1日12時間くらい働けるから実働12時間にしよう!』と無理な設定をしてしまうと、どんどん自分の時間給が低くなっていくので、気をつけましょう…。
それでは日給18,000円を稼働時間の7で割ってみます。
18,000÷7=約2,571
はい。これで、僕の時給が2,571円と判明しました。
⑤微調整…
ただ、自分の時給が2,571円とは何とも中途半端なので、10の位を切り上げて2,600円とします。
で、実際問題『残業もせず1日7時間労働で、毎週土日なんて休めるわけないだろ!』と自分にツッコミを入れた僕は、理想より多く働くことになってしまったことを考えて『じゃあ400円くらい足して、切りのいい時給3,000円にしよう』ということにしました。(今までの計算意味ないじゃん…笑)
2,600+400=3,000
これで、めでたく僕の時給が3,000円に決まりました。
実際にこの計算式でデザインを請け負った感想
この計算方法で何年か副業をやってみて、自分としては結構良い感触でした。
実際の見積もりの算出方法としては、『このチラシのデザインは制作に5時間、修正に3時間、打ち合わせに2時間、合計で10時間かかるな』と思ったら、時給3000円×10時間=30,000円(デザイン代・制作費)のように算出します。
詳しくはこちらの記事で→副業をするときのデザイン代や印刷代の金額について(イラレで使える見積書付)
もちろん、仕事の内容によっては相場よりも安かったのでさらに上乗せしたり、クライアントから値引きを要求されたりもありましたが、目安としての時給3,000円が常に自分の頭にあったので、打ち合わせなどで料金を聞かれても『これは3時間かかるから10,000円かな〜』とか、とっさに頭のなかで対応できるのが便利でした。
あとは、この自分の価値をどうやって上げていくか。時給3,000円から30,000円にどうやって上げていくか。
これからフリーランスでやっていく僕にとっては、そこが一番大事になってきます。
まとめ
あくまでも僕がやっている計算方法なので、合う合わないは自分で判断してくださいね。他にもいい方法あったら教えてー!
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