僕のグラフィックデザイナー歴はかれこれ10年ぐらい。
ちなみに現在勤めている会社は立ち上げの頃から参加しており今で7年程。
今の上司とは以前勤めていた会社員時代からのお付き合いで、当時勤めていた広告代理店の上司(営業)と部下(制作)の関係でした。
その会社で3年ぐらい勤めたころ「独立するから手伝ってくれないか」と声をかけられ、2人で会社を立ち上げました。
当時、僕がだした条件が「自分もいつか独立するという目標があるので、それまでで良ければお手伝いします」みたいな事を言ったのを覚えています。
今思えば何てカッコいいことを言ってるんだ俺は、と思いますが(笑)正直当時の僕はハッキリと将来独立というビジョンを描いていた訳ではなかったです。ただ、なんとなく昔から自分が作ったものに価値(お金)がつく、自分が評価されるということに人一倍こだわりがあったので、『会社員として、その他大勢と同じような評価では満足できない』『会社の駒として一生を終えるなんて考えられない』という漠然とした思いはあったような気がします。
まあ、当時はあまり深く考えずに「でも将来俺は独立してるでしょ」的な考えだったんだなと今は思います。
修行の日々
会社の立ち上げは思っていたよりも大変でした。
何せ、たかだか3年ぐらいのグラフィックデザイナー経験(ちゃんとした先輩についたのはそのうち1年ぐらい)しかないのに、しかもほぼ自己流・独学。Macやプリンター・印刷の知識も乏しい僕が何から何まで揃えて、仕事ができる状態まで持っていって、日々おこるトラブルに対処しながら上司に怒られながら日々勉強、まさに悪戦苦闘の毎日。
ただ、この頃の経験は大変貴重で、Macが壊れたら詳しい先輩に助けてもらったり、印刷会社の担当の方に印刷の知識を教わったりで感謝してもしきれないぐらい色々な人に助けられました。それと同時に『会社ってこれで成り立っちゃうんだ(社長が前の会社から取引先を上手く引っ張ってこれたというのもあるが)』と思う事もあり、いろんな事を考え勉強させられる期間でした。
打ち合せにいくようになる
この記事を読んでくださっているデザイナーさんの方はお客さんとの打ち合せだとか行ったりすることありますか?
グラフィックデザイナーも人それぞれなので一概には言えませんが、ものすごく大きく分けると
自分からどんどんお客さんと話してクライアントの顔を直に見たいデザイナーさんと
「僕は私はデザイナーだから、中で作るのが仕事。できれば打ち合せにも行きたくない」というデザイナーさん
がいると思うのですが、僕は完全に前者。
社内に営業がいた頃は、基本営業がクライアントと打ち合せをしてきたものを制作に伝え、制作が作ったものをクライアントに提案して、というやりとりが多かったのでクライアントの顔を見る機会はほとんど皆無。お客さんの話を営業から聞いて想像するしかありませんでした。ところが営業が辞め、上司と制作の僕しかいない状態になると必然的に僕が打ち合せに行く機会が増えるわけで、後者のデザイナーさんの場合は「正直面倒くさい」とか「辞める」とかっていう話になるのかもしれませんが、前者な僕は営業が辞めたおかげでクライアントに直接会える機会が増えるてラッキーだなと思いました。
実際に打ち合せなどに参加してみるとそれまで勝手に思い描いていた、まるでテレビドラマのような『カッコいい応接室があって、カップでコーヒーがでてきて、綿密なデザインの打ち合せ』みたいなものはほとんど無く(笑)
お客さんに会って出力紙を見せて「う〜ん…OK。これで進めて」
この間30秒。あとは仕事と関係ない世間話とかの方が長いぐらい(笑)
会社の規模やクライアントの層によって違うとおもいますが、僕の会社はこんなのがよくあります。
「営業の人って、打ち合せで物凄い話をしてるんだろうな」と勝手に思っていた僕にとっては拍子抜けでした。
こういう事も、ずっと中にいて制作だけやっていたら一生わからなかった事です。
そして、デザインを作りながら合間を見て打ち合せに行くとというのもやってみると結構大変。時間的にもそうだし、集中力も途切れるわけで。これを経験してから独立するのと、経験しないで独立するのとでは雲泥の差があっただろうな思います。
まとめ
そんなこんなで今勤めている会社には「相当鍛えられたな」という自負があります。
正直やってられない日もありますが、というか毎日そんな日ばかりですが根っからのプラス思考な僕は「普通のグラフィックデザイナーでは経験できない事が自分はできている。これは将来独立したい僕としては超ラッキーな事だ」と思いながら日々独立に向けて頑張っているわけです。
今の会社の立ち上げに誘われた当時も、「辛い道と楽な道があったら、迷わず辛い道へ行け」というのが僕の信条でした。見事に辛い道になりました。(笑)もう一度同じ道を選びますかと言われたら、今は選ばないかもしれません(笑)
ただ、当時の選択は正解だったと思います。
今のこの経験がフリーランスになった時にとても役立つ事とわかっているからです。
そう考えられる自分の性格もラッキーだなと思います。
究極のプラス思考です。
結局何が言いたいのかわからなくなってきましたが(笑)
おそらく僕には根っからの独立指向みたいなものがあって、そのために神様が『この会社で色んな経験をしなさい。そうすれば独立した時にきっと役にたつから』と与えた試練なんじゃないかと思っています。
最後までお読み頂きありがとうございます。
それではまた!
彼が独立しようとしているので、グラフィックデザイナーのフリーランスに関わる記事を、いくつか拝見させて頂きました。
ありがとうございます。
LALAさん、こんにちは。
彼氏さんが独立を目指しているのですね。
グラフィックデザインの世界は、実力主義。厳しいことは厳しいですが、その分、高みを目指すこともできます。
実は僕もまだ、独立はしていないのですが(笑)、少しでもお役に立てれば幸いです。
彼を支えて、これからも頑張ってください。