グラフィックデザイナー独立奮闘記

失敗も後悔も振り返れば全てが成長。そんなグラフィックデザイナーがフリーランスになるまでのアウトプットブログ。

Read Article

転職もアリ!グラフィックデザイナーが、同じ会社に居続けることのデメリット

転職もアリ!グラフィックデザイナーが、同じ会社に居続けることのデメリット

これは完全に自分の話です。そこまで後悔しているわけではないですが「もう少し他の会社も見てみたかったな」という思いも無くはないので、自戒の念もふくめてお話しようと思います。

僕は今の広告代理店に勤めて8年。ここまできたら独立するまで今の会社にいるつもりなんですが、過去には何度も転職を考えたことがありました。

実際に転職活動をしていた時期もあったけど、結局居続けてしまったので、グラフィックデザイナーとしてのキャリアは、ほぼ今の会社オンリー。(他にも一つ二つあるけど、在籍期間が短すぎて経験とは言えない)

もちろん長く会社にいると、『給料が上がる』『立場が偉くなる』『自由に仕事ができる』などのメリットもありますが、僕のように『将来独立しよう』などと思っていると、何かと不便なこともあります。

デザイン制作費の相場が正解なのか、わからない

現在勤めている会社の制作費は、安いと思います。代理店だからなのか、社長の方針だからなのかは分かりませんが、印刷料金にはしっかりと利益を乗せるのに、制作費としてのデザイン料をほとんど請求しません。

純粋なデザイン会社や、個人でやっているデザイナーに話を聞くと「会社のロゴを、ひとつ作って10万円」みたいな話もよく聞きます。

そういう話を聞くと「すげー!ロゴひとつで10万円も、もらえるの!?」と、心底驚く僕と「いやいや、本来デザイナーのやっている仕事は、それぐらい評価されても良いんだ。当たり前の対価だ」と、納得する両方の僕がいます。

もちろん、デザイン料金というのは会社によって違います。『制作にかける時間』だったり、『クライアントの意気込み』なども関係してくるので、一概には言えません。相場もあってないようなものだと思っています。

ただ、僕のように、ほぼ一社に在籍して、ほぼ一社のやり方しか知らないと、それが全てだと勘違いしてしまいます。

仮に僕が独立したときに、現在勤めている会社の制作費を参考にしてしまうと、フリーランスとしてやっていくには採算が合わなくなってしまいます。今は、他社のデザイナーや個人でやっているデザイナーから、色々な情報を集めて、相場に合わせた自分なりの値付けを模索中です。

制作にかける時間が正解なのか、わからない

これは『ひとつの会社しか知らないから』というより、『デザイナーの同僚がいなかったから』といったほうが正しいのかもしれませんが、とにかく自分が制作にかける時間が、標準的なデザイナーと比べて早いのか遅いのかということが分からない。

【参考記事】『自分が制作物に費やす時間を知る』そして『100円のコーラを1000円で売る』

デザイナーの仕事は『出来上がったデザインが良い』というのはもちろんですが、どんなに良いものを作っても、対価に見合うだけの時間内で制作をしなければ、割にあわなくなってしまいます。

どんなに素晴らしいロゴでも、クライアントが満足しているとしても、制作費10万円のロゴに1ヶ月丸々費やしてしまうと、会社は採算がとれません。フリーランスであれば、ご飯が食べられなくなります。

知り合いのデザイナーから、『ひとつの仕事にどれくらい時間をかけるか』という話を聞くことはありますが、人から聞くのと、実際に会社の中で他のデザイナーと一緒に働いて感じるスピードには、おそらく誤差があるでしょう。

そういうことも考えると、他の会社へ転職して、いわゆるベテランのデザイナーやディレクターと呼ばれるような人と一緒に仕事をして、自分の力量を知りたかったという思いもあります。

コテンパンにされるのか、「思ったより、たいしたことないな」と思うのかは分かりませんが、そんな経験がしてみたかったです。

色々な会社の色々なやり方を経験するのは、自分にとってプラス

自分が経験した訳ではないので、転職によるキャリアップが正解かどうかはわかりません。こういう考え方もあるぐらいに思ってください。

僕は、デザイナーに関して言うと『転職して色々な会社を渡り歩き、色々な会社のやり方を学び、色々な人と仕事をして、色々な経験を積む』ということは、自分にとってプラスになると思います。

技術的なことや知識はもちろんのこと、制作時間や料金、仕事の進め方も学べ、人脈も広がるでしょう。将来、デザイナーとして独立しようと思っているなら、なおさら。

今ではインターネットの求人サイトに自分のキャリアを登録しておくと、興味のある会社からスカウトがくるサービスや、クリエイティブ系専門の転職支援サイトもさくさんあります。

下記の『マイナビクリエイター』では、Web系の求人が圧倒的に多いものの、グラフィック系の求人もまだまだあるので、転職してキャリアアップを目指すのであれば、積極的に活用するといいでしょう。

自分のキャリアがどこまで通用するのかを知るという意味でも、とりあえず登録だけしておくのもありだと思います。
※グラフィックデザイナーで探す場合は、『求人情報』→『職種を選択』→『その他職種』→『紙系クリエイティブ職』で探してみてください。
Webクリエイターの転職ならマイナビクリエイター!!

まとめ

僕は転職によるキャリアップをしてきたわけではなく、どちらかというと一つの会社に長くいることで、デザインもやり、外に出て打ち合せもやり、いろいろな経験を積んできたわけですが、やっぱり若い時にもっと他の会社で、いろいろなやり方、いろいろな人と働いてみたかったという思いはあります。

実際にやったら大変だったのかもしれませんが…

コメントや質問をどうぞ

*
*
* (公開されません)

Return Top