会社員をしながら副業をしていて、僕が実際に感じた『グラフィックデザイナーが副業することのメリット』についてお話します。副業に関しては、会社によって就業規則で禁止している場合があるので注意してください。
自己完結できる
例えば、広告代理店の営業マンがこれから副業をしようと思ったとします。
会社の顧客以外で、知り合いなどからチラシのデザイン制作を依頼され、打ち合せも無事に終わり『さあ、仕事を進めよう!』という段階で、デザイン制作を外注に頼む必要があります。
副業なので、まさか自分が勤めている会社のデザイナーに頼むわけにもいきません。会社以外でデザイナーの知り合いなどがいれば問題ないですが、いない場合はクラウドソーシングなどを使って外注先を開拓する必要があります。ゼロから信頼関係を築き、うまく仕事が進まないことも覚悟しながらの船出となります。
その点、僕らデザイナーであれば、そのような心配はいりません。
自分で打ち合せに行き→自分でデザインを作って→自分で納品・集金まで出来ます。手間はかかりますが、自己完結できるのです!
営業マンが、これからイラストレーターとフォトショップの使い方を覚えて、デザインも勉強してというのは、かなりハードルが高い話ですが、デザイナーが打ち合せや納品・集金にいくというのは、それほど高いハードルではありません。
普通に会話ができて、電卓さえ使えれば、いくらでも出来ます。営業マンが自らデザインを作ることに比べれば、かなりハードルが低いんです。
外注のわずらわしさや、外注の費用をかけずに、自己完結できるというメリットは大きいと感じます。
資金や在庫を抱える必要がない
例えば、これから副業で小売りの商売をしたいという人がいるとします。
『インターネットでなんらかの商品を売る』『どこかのお店に商品を置かせてもらう』など、いずれにしても販売する商品を仕入れる必要があります。もちろん在庫も抱えることになるでしょう。商品を仕入れるための、資金も必要になってきます。
一方、グラフィックデザイナーの場合は、新たに仕入れや在庫を抱える必要がありません。必要なのは、あなたの技術と時間だけです。それさえあれば、他に何も必要ありません。
何もないところから、消費者が求める価値ある商品を作り上げることが出来るということは、とても素晴らしいことで、あなたのアイデアや技術次第で、0円が何万円、何十万円の対価にもなる可能性があるのです。
副業を始めるにあたって、資金や在庫のことを考えなくてもいいというのは、実はラッキーなことです。
設備投資の必要がいらない
例えば、普段は飲食店で働いている人が、店が休みの日だけ副業でお店を出すとします。
まずは、レンタルスペースなどを活用して店舗を探す必要があります。もちろん、食材や食器もそろえなくてはいけません。
一方、グラフィックデザイナーの場合は、自宅にイラストレーターとフォトショップが使えるパソコンと、安価なインクジェットプリンターさえあれば仕事ができます。
たいていのデザイナーは、すでにこのような環境を自宅にもそろえているのではないかと仮定したうえでお話すると、グラフィックデザイナーが副業するにあたり新たに購入するものは何もありません。
仮に印刷などの発注を受けたとしても、安価で高品質なインターネットの印刷屋(僕のおすすめはグラフィック)さんがたくさんあります。特に苦労することなく、印刷業者を探して発注することが可能でしょう。
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グラフィックデザイナーの副業は、限りなく少ない設備投資で始めることが出来るのです。
今のスキルを、そのまま活かせる
例えば、会社の事務員やルートセールスマンが副業しようと思ったとします。
これらの職種の人が、『今の仕事でつちかったスキルを活かした副業』をするのはなかなか大変です。世の中には、その環境や組織の中にいるからこそ最大限の力を発揮する職種がありますが、それらは逆にいうと、その組織や環境がなければ商売になりずらいというデメリットもあります。
これらの人が副業を始める場合、自分の趣味がこうじて副業に結びつく場合は良いですが、現在勤める会社のスキル以外で、新たに知識や技術を習得してお金をもらうレベルまで到達するのはなかなか大変なことです。
一方、グラフィックデザイナーの場合は、現在勤めている会社でのスキルを、そのまま副業でも使えます。
新たに覚えることといえば、多少の接客ノウハウと多少の金銭感覚。
いまではクラウドソーシング(ランサーズやクラウドワークス)などを活用すれば、営業や集金の心配すらありません。
現状のスキルのまま副業ができるのです。違うのは『会社でやるか、家でやるか』ぐらいの、差しかありません。
まとめ
グラフィックデザイナーは、その気になればいくらでも会社以外で収入を得ることが可能です。ただ、副業するにあたっての一番のネックが、時間の確保でしょう。ただでさえ、労働時間が長く、スケジュールも組みづらい職種です。
小遣い稼ぎ程度の副業で考えるなら、あくまでも本業に支障をきたさない程度に、休みなどを利用して行うのがいいでしょう。
副業を経て将来独立を目指すのであれば、今の会社での仕事のやり方を見直すところから始める必要があります。
会社での作業時間を短縮して、副業の時間を確保する。そのモチベーションが、意外と本業にも良い効果があらわれる場合があります。
どちらにしても、副業から得られる収入や経験は貴重です。
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