グラフィックデザイナー独立奮闘記

失敗も後悔も振り返れば全てが成長。そんなグラフィックデザイナーがフリーランスになるまでのアウトプットブログ。

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「デザイナーこそ副業」のススメ

「デザイナーこそ副業」のススメ

結論からいうと、僕は副業というものをどんどんしたほうが良いと思っています。特にグラフィクデザイナーは。

日本には副業を禁止する法律はありません。あるのは『それぞれの会社にある就業規則で副業を禁止しているかどうか』です。もちろん、就業規則で副業を禁止しているのであれば、あくまでも自己責任で慎重に行ってください。

ただ、これからの世の中は、今まで以上に会社というものの価値が薄れていくと僕は思っています。そして、今まで以上に個のチカラが強くなっていくのは目に見えています。昔のように会社という組織に属していれば安心、という時代ではありません。大手の企業でも、倒産やリストラが当たり前の時代です。

今後どうなるかわからない会社の給料をあてにするよりも、少しでも副業で個のチカラをみがいた方が懸命だと思っています。実際、ボーナスや残業代が出せないという理由で、副業を推奨している企業もあるぐらいです。今後は『就業規則で副業を禁止する』ことを禁止する法律ができる時代がくるかもしれませんね。

副業することのメリット

僕は現在サラリーマンですが、会社に就業規則のようなものはありません。会社の立ち上げから参加しているので、これは間違いないと思います。

なので、一応会社にバレない範囲で思う存分、副業をしています。副業を始めてからは6〜7年ぐらいです。デザイナーを長くやっていれば、たいていの人が「友達に頼まれて」や「家族に頼まれて」のような、軽いデザインの仕事を受けて謝礼をもらうぐらいのことは、あったのではないかと思います。

僕も初めはこれでした。ただ、ここ2〜3年は将来の独立もふまえて、本格的に副業に取り組んでいます。といっても去年の年間通した利益は、せいぜい20万円ぐらいのものなので、まだまだ足りないと思っています。

ちなみに僕が副業をするにあたって参考になった本はこちらです。

それでは僕が副業をしていて「良かった・ためになった」と思うことを上げていきます。あくまでも僕の場合は『将来の独立を見越したうえで副業をしていて良かった・ためになった』ことです。

仕事の始まりから終わりまで、自分でコントロールできる

これは、サラリーマンではなかなか味わえないことです。やはり会社の仕事では、営業が仕事をとってきて自分が担当するのは制作だけとか、打ち合せなどをまかされたとしても、その後の進行・結果は必ず上司に報告する義務があります。自分では「こうしたい」と思っていても、会社が「NO」と言えば基本的には逆らえません。

これが、自分だけで完結する副業であれば、僕が「YES」と言えば「YES」です。もちろん何かトラブルがあった時にも、基本的には自分で解決しなくはいけません。トラブルに関しても、会社であれば自分の意向だけではどうしようもできない時があります。会社の言い分とクライアントの言い分が違い、話しがまとまらない事が多々あります。自分が副業でやっているトラブルの場合は、僕が折れればそれで丸くおさまります。

こんな言い方をすると「本当にお前はそれでいいのか」と思われそうですが、変にトラブルを長引かせるぐらいなら、その時間を他のことに使ったほうが良いと思っているので、多少自分が損をしたとしても、良い勉強になったなと思えば痛くもかゆくもありません。

仕事をするうえでの、お金の流れがわかる

今の副業でやっている仕事では大金を扱っている訳ではないので、偉そうなことはいえませんが、それでも「自分が制作した報酬がいつ振り込まれるのか」や「クライアントからはまだ集金になっていないけど、業者さんには今月末には払わなくてはいけない」みたいな事はよくあります。こういうお金の心配は、会社でいち制作だった頃は、真剣に考えなかったことです。自分が独立した際の予行演習にはなっていると思います。いくら副業とはいえ、自分が頑張って働いた仕事の対価はしっかり頂くようにしましょう。

会社外の業者さんと知り合うことができる

個人的にはこれが非常に大きいことでした。たとえ就業規則がないといっても、会社に内緒でやっている副業を、会社で付き合いのある業者さんには頼めません。(どこで足がつくかわからないので…)なので、自分の力で新たに印刷業者さんや看板屋さんを探さなければならなかったのですが、その気になって探せば業者さんは必ず見つかります。

僕が副業で使っている印刷業者さんは、インターネットで注文する業者さんが多いのですが、これらの業者さんは会社で付き合いのあるリアルな印刷業者さんより、圧倒的に値段が安いです。納期は多少時間がかかる場合があるのですが、それでも会社で付き合いのある業者さんに頼む半額以下ですみます。ということは、会社で付き合いのある業者さんと同じぐらいの値段でクライアントに売ることができれば、利益率が60〜70%になることも珍しくありません。

看板屋さんもインターネットで地元の業者さんを見つけたのですが、初めて使う業者さんはしっかりした仕事をしてくれるのか、とても不安でした。実際お付き合いしてみると、とても良心的な値段で、腕も良くしっかりした仕事をしてくれるので、とても助かっています。これらは、いつか自分が独立したときに自分の財産になると思っています。

ここまで副業をおすすめしてきましたが、あくまでも副業は会社の仕事に支障のない範囲で行うようにしましょう。副業に力を入れすぎて本業である会社の仕事がおこたっては、社会人として失格です。うまく両立してこそ、独立の道も開けてくるでしょう。

まとめ

まだまだ副業のいいところはたくさんありますが、また別の機会で書きたいと思います。ただ、副業にはもちろん良いところもありますが、会社の仕事と両立をするのはとても大変です。ただでさえ、時間が不規則なデザイナーなので、いかに副業の制作時間をとるか、精神的にも厳しくなる状況が多くなります。それでも僕は副業をおすすめします。将来、独立指向があるなら是非、会社員時代に副業という名の「プチ起業」をしてみるべきだと思います。

何より、自分一人で動いて営業→打ち合せ→制作→業者選定→印刷や納品→集金などをこなして得られた報酬は、会社員としてもらう給料とは、まったく違う『何にも代え難いほど』嬉しいものです。

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