グラフィックデザイナー独立奮闘記

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目からウロコな、居抜き物件で看板デザインをする時に考えること

目からウロコな、居抜き物件で看板デザインをする時に考えること

以前、看板屋さんとお話していて目からウロコだった意外とやっていないデザイナーが多い、看板のデザインで大切なことという記事を書きましたが、実はもう一つ目からウロコだったお話があったので、忘れないうちに備忘録として記録しておきます。

居抜き物件の看板デザインは結構多い

飲食店をこれから始めるという場合、店舗の内装や外観、設備などを全くゼロの状態から始めるか、居抜きの状態から始める場合があります。

居抜きとは、設備や什器備品、家具などがついたままで売買または賃貸借されることです。
主に飲食店や旅館、店舗、工場などで、営業用設備や内装が付帯した状態での売買や賃貸をいいます。居抜きで購入したり借りた人は、すでにある設備を利用することで初期費用を抑えることができ、早期に営業が開始できるという利点があります。居抜きでは、付帯設備の価値も含めて物件の価値が判断されます。
出典:不動産用語集【HOME’S】

もちろん初期費用を抑えたい飲食店の経営者は、居抜きの状態でお店を始めるにこしたことはないので、僕たちデザイナーが看板のデザインを手掛ける場合も、居抜き物件の看板デザインが多くなります。

居抜き物件は当然看板も安上がり

居抜き物件の場合、前の経営者が夜逃げ状態で出ていけば当然現状復帰もしていないので、お店の設備や外観同様、看板などもそのまま残されている場合がほとんど。

僕たちデザイナーも、クライアントから「今付いている行灯の面板だけ、新しいデザインにして取り替えて」だとか「今の看板の上から、新しいデザインのシート貼ってくれればいいよ!」みたいな依頼を受けたことがあるのではないかと思います。僕もよくあります。今まではこれが当然だと思っていました。

居抜き物件に入る=初期費用を抑えたい=看板も現状のものを活かしたほうが安上がり

だからです。

看板屋さんいわく、そこが落とし穴…。

よく、近所の飲食店なんかでも「あの建物、どこのお店入っても長続きしないよね〜」だとか「あの物件、もうお店変わったの?きっと場所が悪いんだろうな〜」みたいな、いわくつきのお店(テナント)はありませんか?

こういうお店は、居抜き物件ゆえの看板マジックにはまっているかもしれません。

看板デザインも人間の心理を読むべし

ここからが、看板屋さんから聞いた目からウロコなお話なんですが、

お店を利用する一般の人たちからすると、一度お店を利用して例えば『ご飯が美味しくなかった』『接客が悪かった』という印象がついてしまうと、もう二度と利用しない。これは当然。

その後、悪い印象がついてしまったお店は閉店→居抜きの状態で新しいお店が契約。もちろん看板も安く済ませようと外観はそのまま、現状の土台を使いお店の名前とデザインを軽く変えて、面板をとりかえシートを張り替え、ニューオープン!!

これが良くないらしい。

デザインした僕らデザイナーや、お店の経営者は以前の看板も目に焼き付いているし、お店の名前もデザインも変わっているので、たとえ看板の土台や外観が全く同じでも、道行く人が「おっ、お店新しくなったんだ!今度行ってみよう!」となるに違いないと錯覚(客観的に見れていない)して満足してしまいます。

ところが、人間の心理はそんなに単純ではありません。実際に道行く人は行灯の面板が変わったり、元の看板の上からシートを重ね貼りしたぐらいじゃ、以前のお店の悪い印象が払拭されないのです。

僕らは職業柄、デザイナーとして色んな看板をよく見ていても、一般の人はそこまで意識して看板のデザインや内容まで見ていないので、『前のお店のままで、看板だけ変えたんだな』とか『また、同じようなお店ができたんだな』というぐらいのイメージしかもたないので、結果客足も伸びない。

一般の人にお店が変わったことを伝えるには、小手先ではないもっと視覚に直接訴えかけるようなイメージチェンジが必要です。

イメージを変えるには看板の枠をとっぱらって、あらたな物をつける

看板屋さんいわく、居抜き物件でも全く新しいお店が入ったと思わせ、道行く人のイメージをガラッと変えるためには、多少予算はかかるけど、例えば外観の壁の色を全く違う色で塗り替える、さらに看板の土台も新しいものに交換して、サイズや仕様も全く違うものに替える、もしくは現状の土台を工夫して全く違う看板に生まれ変わらせる。

こうすると、道行く人も以前のイメージが払拭されて、『このお店、入ってみよう』となる。確かに納得です。

例えるなら、自分ではものすごく髪型を変えたつもりでも、他人からすると全く気付いてもらえないのと一緒ですね。「それならいっそ、スキンヘッドにしちゃえばいいじゃない」ぐらいの大胆な発想が大事ということです。

看板に関しては、小手先のテクニックよりも、もっと大きな発想転換が必要なんだなと改めて思いました。

この記事が少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。

まとめ

こういう案件は予算があってのものなので、そう簡単に「土台も替えましょう」「壁の色も塗り替えちゃいましょう」とは言えないけど、思い切って提案してみるのも手ですね。居抜きで予算抑えた分、外観や看板などにお金をつかって、お店が繁盛するなら結果オーライです。理解のある経営者なら納得して、賛同してくれるかもしれません。

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