グラフィックデザイナー独立奮闘記

失敗も後悔も振り返れば全てが成長。そんなグラフィックデザイナーがフリーランスになるまでのアウトプットブログ。

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「グラフィックデザイナーが緊張する瞬間」下版前の文字校正について

「グラフィックデザイナーが緊張する瞬間」下版前の文字校正について

みなさん文字校正(制作物の商品やクライアント情報に誤りがないかを確認する作業)は、きちんと行っていますか?会社によっては、文字校正専門の人がいたり、クライアントがOKなら、確認せずに下版(印刷屋さんなどに最終データを渡すこと)するという会社もあるかもしれません。

最終確認は、グラフィックデザイナーの一番大事な瞬間

僕はグラフィックデザインの仕事を10年近くやっていますが『自分の校正ミスで、印刷物の刷り直し』という経験が、過去に2回ほどあります。10年で2回という割合が多いのか少ないのかはわかりませんが、僕はこの『苦い経験』から今でも最終文字校正をする時には、黄色いマーカーで一文字一文字、慎重に緊張感をもって確認しするようにしています。

最終文字校正をおこたり、校正ミスがあると大変なことになります。実際に刷り上がった印刷物の住所や電話番号・商品の情報が間違っていれば、もちろん刷り直し。刷り直しだけで済めばいいですが「オープン日に間に合わない」「商品の料金が違うまま、折り込みまで進んでしまった」など最悪の場合は賠償問題になるぐらい、シビアな問題です。とても面倒な作業ですが、しっかりと行うようにしましょう。

過去の失敗

僕の一度目の失敗は、デザイナーを始めて1年目ぐらい。入ったばかりの会社で、デザインもよく褒められ『期待の新人』扱いされて、完全に調子にのっていた頃でした。

そんな有頂天な僕が、ほんのささいなミスで地獄に落ちることになります。

その仕事は、レギュラーでくるパンフレットで、ほとんど在版(前回印刷した時からほとんど修正点がないこと)でした。在版にもかかわらず『デキるデザイナー』気取りの僕は、文章のカーニングを調整(文字と文字の隙間を調整)して自己満足していました。

ある日、クライアントから「納品されたパンフレットに、商品と関係のない文字が入っている」とクレームの電話がきました。頭が真っ白になり血の気が引いていくのを感じました。

印刷物を確認すると、確かに見覚えのない文字が入っています。どうやら僕の自己満足で、カーニングの調整をしている時に、商品とまったく関係のない文字をペーストして、気付かずにそのまま印刷→納品まで進んでいたようです。

これは下版前の最終文字校正でしっかりとチェックしていれば、おそらく防げたミスです。ただ、それまで『自分の校正ミスで刷り直し』という痛い経験のなかった僕は、最終文字校正という最も大切な作業を軽く考え、そしておこたりました。

もちろんパンフレットは刷り直し。何万枚だったかは忘れましたが、10万円分ぐらいの損失を会社に負わせた記憶があります。当時の担当営業が、まだ入ったばかりの僕をかばい、一人で責任をかぶりました。当時の上司には今でも頭があがりません。

『自分が作った制作物の情報に間違いがあると、大変なことになる』ということの恐ろしさを、初めて身をもって知った瞬間でした。

2回目の失敗

二度目の失敗は、デザイナーを始めて5〜6年がたった頃です。この頃になると、デザイナーとしても脂が乗り、次から次へと入る仕事をこなしながら、気付けば過去の苦い経験を忘れかけていました。

その仕事は、ロッドが少なく、次の仕事も押していた僕は「まあ、大丈夫だろ」という気持ちで最終文字校正をおこたりました。納品したあとに、クライアントからのクレームで発覚しました。刷り直しの金額はたいした損害ではありませんでしたが、「何故あの時、最後まで気を抜かずに最終チェックをしなかったんだろう」と、自分を責めました。

そして、この時『どんなに疲れていても、どんなに小ロッドの仕事でも、最後まで気を抜いてはいけない』と、改めて自分に言い聞かせました。

まとめ

どんなに良いデザインを作れても、どんなにカッコいいデザイン処理ができたとしても、最終的に納品した印刷物や、媒体に掲載されたクライアントの商品・店舗情報に間違いがあると、それまであなたが一生懸命作ってきた制作物の苦労が、全て水の泡になり、クライアントからの信頼も一気に失うことになります。それぐらいデザイナーのフィニッシュというのは緊張感をともなう作業です。みなさんも最後まで気を抜かずに、良いデザインを作る事と同じくらい、正確な情報を記載するという基本を忘れずに下版まで頑張りましょう!

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