グラフィックデザイナー独立奮闘記

失敗も後悔も振り返れば全てが成長。そんなグラフィックデザイナーがフリーランスになるまでのアウトプットブログ。

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グラフィックデザイナーになるためには何をすればいいのか

グラフィックデザイナーになるためには何をすればいいのか

みなさんが「グラフィックデザイナーになりたい」と思う動機はさまざまだと思います。

・小さい頃から絵を描くのが好きだった
・デザイナーという職種に憧れがある
・とにかくMacが好きだ

まずは、どうしてグラフィックデザイナーになりたいのかをじっくりと考えてください。一見華やかに見られがちなデザイナーという職種ですが、実際はとても過酷で、とても地味で、とても厳しい世界です。

・デザイナーという職種が格好良さそうだから
・他にやりたい仕事がないから

のような動機であれば辞めておいたほうが無難です。他にも仕事はたくさんありますし、デザイナーの仕事はそんなに甘くはありません。

電通や博報堂のデザイナーはわかりませんが、デザイナーになったからといって女の子からチヤホヤされるわけではないし、サービス残業・休日出勤(手当なし)・徹夜が当たり前の業界です。(この業界の常識が良いのか悪いのかは、また別の機会に)残業代も出ないので、毎日平気で12時間以上働いても特に給料が良いという訳ではありません。
※2015年4月9日追記:この業界の悪しき習慣についてという記事をアップしました。

時給にするとアルバイト以下です。

それでも続けている人は「この仕事が好きだ」という人です。

本当にこの仕事が好きだと思える人には、とても充実感のある仕事だと思います。手に職をつけることが出来るという意味では、将来独立も夢ではありません。大切なのは「どうしてもデザイナーになりたい」という気持ちです。

では、どうすればグラフィックデザイナーという職業につけるのか。

デザイン専門学校や美系の大学へ進学する

この記事を読んでいる方の中には、デザインの専門学校や美系の大学へ進学を考えている方もいらっしゃると思います。

・現在、学生で将来はグラフィックデザイナーになりたい
・現在、まったく違う職種で働いているが、グラフィックデザイナーになりたい

という方で、デザイン系の学校に行ける環境があるのであれば、ぜひ進学したほうがいいと思います。

専門の学校で学べることはたくさんあります。学校で知り合う友達や先生との人脈も、将来デザイナーになった時にとても重宝します。ただ、デザイン系の学校に進学したからといって必ずグラフィックデザイナーになれるわけではないし、逆にデザイン系の学校を出ていなくても、優秀なデザイナーはたくさんいます。一流の大学に進学したからといって必ず良い就職ができるわけではないのと同じで、他のどの業種もそうですが必ずということはありません。

以前なら新卒を採用してゆっくり育てていける環境を企業も用意していましたが、現在は企業にその体力がないので求めるのは即戦力です。さらにWeb業界がこれだけ発達した現代では、グラフィックデザイナーの求人そのものが少ない傾向にあります。

僕が通っていたグラフィック系の専門学校も今年で廃校になりました。それぐらいグラフィックデザイナーという職種自体が厳しい立場におかれているんだろうとは思います。

ただ、グラフィックデザイナーという職種がなくなることはありません。

実際、広告の現場で働いていても、本当に毎日忙しいです。まだまだ需要はあります。

参考記事:「社会人の方にオススメのデザイン専門学校『東京デザインプレックス研究所』」
参考記事:「僕がグラフィックデザインの専門学校を選んだ基準」

デザイナーになるにはいろんな道がある

僕も高校を卒業したあと、デザインの専門学校へ進学しました。

当時の僕は音楽に夢中でグラフィックデザイナーになるつもりはありませんでした。それでも小さい頃から絵を描くのが好きだったので、なんとなく進学しました。もちろん真面目に勉強もしていなかったので、デザイン学生としては落ちこぼれでした。デザイン系の就職活動もしませんでした。

ずっとフリーターだった僕は、20代中盤で音楽に見切りをつけて、いろいろ考えた末に「自分が本当にやりたいのはデザインじゃないか」と思いはじめました。ただ、もう20代も中盤に入っていた僕はあせりました。

なにせ、学生時代は真面目に勉強していない。卒業して何年もたっていたので新卒ではない。しかも僕が学生のころは写植(Macが導入される前の手描きや写真を切り貼りしていたアナログ作業)の時代からマッキントッシュによるDTPに切り替わりはじめた頃で、僕が通っていた専門学校ではMacを使った授業がほとんどなかったので、使い方も全くわかりませんでした。

当時クラスで一番優秀な同級生でさえ、Macが使えないということで就職するのが難しかったことを覚えていたので、Macどころかパソコンの「パ」の字もわからない僕が今更デザイナーになれるのかとても不安でした。

とにかく行動力だけはあったので、たまたま見つけたTシャツの印刷屋さんへアルバイトとして雇ってもらうことに成功しました。

この会社は「給料は遅れる」「誰も何も教えてくれない」で大変だったのですが、なんとかMacを覚えたい僕はこの会社でMacとイラストレーターの基本操作を独学で覚えました。基本はTシャツのシルクスクリーン印刷がメインだったので、デザイナーとは違う職種ですが、今まで喫茶店でしか働いたことのない人間としては非常に楽しい仕事でした。

「やっぱり自分にはこういう関係の仕事が向いているんだな」と確信しました。

印刷の仕事を2年程経験したあと、「そろそろ本当のデザインの仕事がやりたい」という事で何社かデザイン系の会社を受けました。

多少Macとイラストレーターが使えるからといって、そう簡単にデザイン業務未経験の人間を雇ってくれるほどデザイナーは甘くありませんでした。面接ではコテンパンに言われました。面接官からも「デザインの仕事は、そんなに甘くないんだよ」という雰囲気が伝わってきました。

当時はわからなかったけど、それぐらいの意識を持っていないと続けること自体が難しい職種だというのは今ならわかります。

やっと受かったのが、流通関係をメインにやっているデザイン事務所。

仕事の内容はスーパーのチラシが9割でした。スーパーのチラシは、ほとんどフォーマットができているので、正直これがデザインなのか?と思いながら働いていましたが、この会社での経験は非常に貴重でした。色々な事情があり1年もいなかったのですが、今もデザイナーとして仕事ができているのは、この会社で出会った先輩や経験のおかげだと思っています。
※2015年6月15日追記:この会社で学んだデザインの基本について

デザイン未経験の中途採用でデザイナーとして働くには

新卒以外の未経験者だと、なかなか採用してもらえないのが現状です。

逆に実務経験さえ積めば面接の反応も違い、採用される確率もぐんと上がります。どんな会社の、どんな仕事内容でも、Macを使った仕事であれば実務経験とみなされる傾向があるので、「本当に自分がやりたいデザイン」の仕事ではなくても、まずはその会社で実務経験を積み、何度か転職して「自分のなりたいデザイナー」にステップアップしていくという方法が良いと思います。

僕の個人的な経験では「流通のチラシ」「風俗誌」「印刷屋さんのオペレーター」などは未経験でも採用してくれる確率が高い印象があるので、拘束時間が長いなど大変なことも多いですが、こういう会社で経験を積めば間違いなくあなたの実務経験となります。未経験であれば学ぶ事も非常に多いので、先入観を捨ててどんどんトライしてください。

一度、就職やフリーターなどを経て、これから未経験でデザインの仕事に就きたいという人もいると思います。今からでも専門の学校へ行ったほうがいいのか、少しでも業界に近い仕事をしたほうがいいのか悩む場合があるかもしれません。

僕はアルバイトでもいいので、まずはこの業界に入ってみることをオススメします。

もちろん未経験でいきなり現場で働くのはとても大変ですが、学校で勉強するのと、実際の現場で働くのとでは実務レベルでの成長具合が全然違います。本当にその道へ進みたいという気持ちがあるのであれば、少しでもはやく業界に入り実務経験をつんだほうがいいです。

まとめ

グラフィックデザイナーになるために、決まった方法はありません。現在、学生で専門の学校へ進学できる環境にいるならどんどん行きましょう。ただ、学校へ行ってそれで終了ではありません。大事なのは学校を卒業してからです。僕の専門学校時代の級友も、今ではほとんど別の仕事をしています。「デザインが好きで学校へ行ったけど続ける事ができない」ぐらいデザイナーという職種は厳しい世界です。
逆に専門学校を出ていなくても、立派にデザイナーとして働いている人はたくさんいます。僕のように入りぐちはデザイナーとは違っても、本当にやりたいという思いがあれば、いつか自分の思い描くデザイナーに近づくことができます。デザイン系の学校にも行かず、デザインの実務経験もなく、高校卒業後7年ほど消防士をしたあと、いきなり地元に帰ってデザイナーとして開業した変わり種の知り合いもいますが、彼も立派にデザイナーとして働いています。

一番大切な事は「この仕事が好きだ」ということです。

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